配列とは、要するに複数のデータをセットにして扱うための機能です。
配列を利用することで、たとえばExcelでは、数式の中で仮想的なセル範囲を扱うことができます。
Excelだけでなく、プログラミング言語全般でよく用いられている概念ですが、Excelの数式に関していえば、配列を利用することで、次のようなメリットがあります。
また、Excel VBAに関しては、配列を利用すると、次のようなメリットがあります。
具体的に、どのようなケースで配列を利用すると便利なのかについては、STEP 2と、STEP 3の事例を参照してください。
こうしたメリットがある一方で、数式の場合、「Excelにかかる負荷が大きいので多用すると動作が重くなる」「数式の意味が理解しづらくなり、作成・メンテナンスできる人間が限られてしまう」といったデメリットもあります。無理に配列を使わず、作業範囲を使ったほうが効率がよかった、という場合も少なくないでしょう。
また、ここではVBAで配列のデータを一括処理するテクニックも紹介しています。これらのテクニックを利用することで記述は簡略化されますが、それで処理速度も向上するとは限りません。もちろん速くなる場合もありますが、ケースによっては、一括処理よりも普通にループなどで処理したほうが速いこともあります。
以上のような点を理解し、配慮したうえで、目的に応じて業務の中で活用してください。